怒りの感情の対処法 | 心ハミングのグリーフサポート

 

 

【怒りの感情どうしてる？】
大切な人を亡くしたあなたの怒りの対処法

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前回は大切な人がいなくなってしまって、
溢れ出てくる感情の中の一つ罪悪感についてお話ししました。

 

今日のテーマは怒りについてです。

感情の中でも怒りは凝縮された大きなエネルギー。

大きければ大きいほど、あなたの心の傷が大きく深く傷ついている。

あなたにとって、とても大事なことが満たされていないと言うこと。

感情はサインですから、その怒りからあなたの中の何が傷つき満たされていないのかを見つけてあげる入り口でもあります。

 

大切な人を失った後、様々な感情が溢れ出します。

その感情たちを自分では支えきれず、忙しさで紛ら
わせたり、見ないように努力することは、グリーフを長引かせることに繋がりやすくなります。

 

悲しみや怒りなどの感情を心の中に置き去りにしたままにすると、それらの感情の苦しみだけではなく身体への影響が出てくることもあります。

ですから、どんな感情も、そのまま外に出すことがとっても大事です。

怒りも、言葉にして外に出して行く。

しかし怒りを出すことに躊躇する方もいらっしゃることでしょう。

なぜ躊躇するの？

「怒りをストレートに表現できないな」と思う方ちょっとチェックしてみてください。

 

□ 子どもの頃、怒って大きな声を出したり、泣き叫んだりした時、親から怒られた。

□  怒ることは恥ずかしいことだ。
□ 怒ることは礼儀正しくないことだ。
□ 怒ることは人間関係を悪くすることだ。
□ 怒りはグッと抑えて飲み込むことだ。

いかがでしたか？

 

幼い時から、怒りが出るたびに、繰り返されてきた親の態度の影響で、怒りを出さずにグッと抑え込んできた方は多いのではないでしょうか？

怒りは、消えずに体内で蓄積されていく。

そう聞くとなるほどと思われる方もいらっしゃることでしょう。

 

怒りに対してこのような本もあります。

 

『腰痛は<怒り>である』

 

 

本の説明にはこう書かれています。

 

腰痛は不快な感情との直面を避けるために生じる心身症である。

アメリカで30万人以上の腰痛患者を、指一本触れずに完治させたサーノ博士の革命的腰痛理論とのTMS理論をわかりやすく解説したベストセラー。

本を読んで理解すること自体が治癒をもたらします。

 

我が家にもこの本があるのですが、その中のP146に次の言葉があります。

 

・TMS（痛みを伴う筋肉の生理的変化）は抑圧された感情が引き起こす無害な状態である

・主犯たる感情は抑圧された怒りである

・TMSは感情から注意をそらすためだけに存在する

・注意を痛みから感情の問題に移す

・常に身体ではなく心に注目して考えなければならない

（患者さんに手渡されるリスト１２項目中の５項目を抜粋）

 

このようなことからも怒りなどの感情を、なんらかの形で表現する方法を見つけることをお勧めします。

相手を罵倒するやり方でなくても、怒りを表現できます。

ありのままに表現する。

「私はあなたが私にしたことに怒っている」

「私はあなたが言ったこの言葉に傷ついている」

 

直接本人に伝えられなくても自分で声に出して言ってみる。

 

別れた人にだってそれは伝えられる。

 

亡くなったばかりの頃は、いろんな手続きや儀式に追われ、数ヶ月〜数年経った頃から不意に怒りが込み上げてくることがあります。

失ったその人への怒りがです。

これも大切な人を亡くした時に出てくるグリーフの反応の一つです。

ですから、そんな自分を責めることはしないでくださいね。

 

大切な方を亡くしたあなたの怒りの対処法

 

⭐️　その人の写真の前で、声に出して言ってみよう。

⭐️　手紙に書きだしてみよう。

 

あなたの中の満たされていない感情を思いっきり、言ったり書き出す。

 

ルイーズ・ヘイの本「あたらしい私のはじめかた」

ではこのように書かれています。

 

・言い終わったら相手にこう伝えましょう。

「私が心から求めているものは、あなたの愛と承認です。」

 

・手紙を書き終えたら、一度読んでから折りたたみ裏にこう書いてください。

「私が心から求めているものは、あなたの愛と承認です。」

そして手紙を燃やし、手放しましょう。

 

 

このほかにも怒りの発散方法はいろいろあります。

クッションや枕に向かって叫ぶ。殴る。

走る。その場ダッシュをする。

テニスをする。バトミントンをする。

 

まとめ

失ったその人への怒りも、自分の中に押し込まず、声に出したり手紙に書こう。

グリーフの専門家グリーフサポートバディに聞いてもらおう。

そしてこの言葉を言おう。

 

怒りへのアファメーション

 

「私が心から求めているものは、あなたの愛と承認です。」

 

 

ポジティブなアファメーションは起きた事実は変わらなくても、あなたの「考え方」を変える力となります。

 

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お悩み相談

「お花見に誘われましたが行く気がしません。
でも断るのは、悪いかなと思ってしまい気が重いです。
いったいどうしたらいいでしょうか？」

（大切な人を亡くして初めて迎えた桜の季節に対するお悩み50代女性）

ご提案

お断りしても大丈夫ですよ。

 

行く気がしないのはごく自然なこと。
断ってもいいのです。

せっかく誘ってくださったのに申し訳ない
なぁと思ってしまいますよね。

でも今は、
周りの人の心より、あなたの心に気配りしてあげましょう。

 

 

あなたの心の中で起こっていること

 

大切な人を喪った後の心の中は
様々な感情や思いにあふれかえっています。

それらが湧き上がってくることが痛いほど
辛くて、どうしようもない時、知らず知らず
のうちに、自分の心の深くに閉じ込めてしまいます。

するとそれらの感情たちはもう収まったかの
ように感じ「私はもう大丈夫。」と思ってい
る場合があります。

 

しかしそれらの感情は、もう消えたのでしょうか？

 

いいえ、心の奥深くに閉じ込められたままに
なっているだけです。

見ないふりをしているだけなのです。

なので、なんらかのきっかけに、一気にそれら
の感情が外にあふれ出ることがあります。

 

 

 

そのきっかけの一つがこの桜の季節です。

 

あの時一緒に桜を見た大切な人が今は隣にいないのですから…

 

「寂しいよう。」
「会いたいよう。」
「どうしていないの？」
あなたの心の声が溢れてきます。

 

そんな時にその本当の心の声を外に出して
あげて、おもいっきりその感情に浸ることは
大切な人がもういない現実に
折り合いをつけながら
あなたらしく生きていくために
とても重要な作業となります。

 

しかし、いっきに様々な感情が溢れ出すと
それを一人で対処するのはとても苦しいことです。

 

「誘われたお花見に行きたくない。」と
思ったのなら、その気持ちにまず自分が寄り添ってあげましょう。

 

では具体的にどんな行動をおこしましょうか？

 

対処方法

 

自分の本当の気持ちを伝えてみましょう。

自分を励まそうとしてくれている人に
嫌な思いをさせたくないと
自分の気持ちを抑えて我慢してしまうこと。

それがとても辛かったり、
心の負担になっていることを言葉にして
伝えましょう。

 

相手に悪いからと無理をすることより、
自分の心を優先してあげましょう。

 

「お花見に誘ってくれたのは嬉しい。

でも

桜を一緒に見たいあの人がもういないの。

だから桜の季節がつらいの・・・

 

と心からの想いを伝えてみましょう。

これはあなたにとっても周りの人にとって
も、とても大事なことです。

なぜなら、

周りの人もあなたの辛い感情を
理解してくれるだけではなく、
グリーフ（死別体験をした後に湧き上がって
くる様々な感情や思いを、外に出さず閉じ
込めている状態）の方への対応を学ぶこと
になります。

 

その人を励まそうと思ってかけた言葉が、
逆に傷つけてしまうことがあります。

 

自分の本当の気持ちを伝えることは、
支えられる人にも、支える人にも
とても大切なことです。

共に学ぶことができます。
つながりが満たされます。

 

桜の季節がつらい・・・

そんな時も今年も桜は、あなたを癒してくれます。
大切な人の思い出と共に。

 

大切な人が横にいない辛さは痛みを伴います。

 

しかし辛いけれど苦しいけれど
その感情の中には、大きな愛があります。

 

悲しみの大きさは、あなたの愛の大きさです。

ですから、悲しみは愛で包まれています。

 

今年（2018年）の桜　孫と一緒に

 

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